戦国自衛隊１５４９

本日の栄養　
■昼　法善寺横町のカツ丼
■夜　焼肉

かなり前からみたかった戦国自衛隊１５４９を見て来ました。
ネタバレっぽくなりそうなので、これから見る人はみない方がいいです。

前回と違い、先に飛ばされた自衛官を救出（殲滅して戻る）するという
目的があるためか１５４９はタイムスリップの理屈が説明されてました。
磁場の実験がどうとか…
「人工磁場発生器なるもので、戦国にタイムスリップしても約８０時間後に
揺り返しが起きて同じ場所にいると現代に戻れる」という設定です。
ちょっとありきたりです、磁場とかが。原作を読んだ事ないのでそこら辺から
取ってたりするのかな？

■自衛隊車両
自衛隊の車両は本物だけあって重量感、質ともに最高です。
CGや安い模型ではああはいかないかも。
ただ、残念なのは、ほとんどの車両が活躍しません、弾すら撃ちません。
最初に撃ったかな？正体不明侍をいきなり「敵だ！」って叫んでから。
あとは、車と同じように走り回るのみです。一番活躍したのが、小銃と肩に
かついで撃つ８４ミリ無反動砲くらい？　あー…　あとヘリくらいかな。
それぞれの特色を活かした戦闘もなく、侍との戦（いくさ）もない。
自衛隊員の同士討ちに終始します。あの圧倒的な戦力で敵陣を突破してい
くのが前回では爽快で面白かったんですが…時代が時代だから？

■登場人物
人に関しては江口洋介以下数名以外は、はっきり言って何の掘り下げも
ありません。そのせいで、討ち死にしていっても感情移入できていないため
「ああ～…」とココロ動きませんでした。でも取り立てて下手な演技も無いです。
ただ、今にして思えば戦闘シーンや捕らわれてる場面で緊張感がほとんど
感じられません。
・先に送られた自衛官の相手が顔見知り
・ラスボスが悪逆非道な人物でもない（かつての上官）
・死ぬ人間に感情移入できない
　（その他大勢にいたっては画面に出た？って感じ）
・前回は「侍と現代人」　１５４９は「現代人と現代人」
　「侍はその時代の価値観の侍」の前回に対し今回は現代人同士、しかも
　かつての仲間。ここらに違いがあるのかも。

■時間経過もおかしいわッ！
劇中終盤に武田信玄と今川義元が同時に駆けつけるシーンがあります。
いかな舞台が富士のすそ野とはいえ、１０、２０時間程度（もっと少なかった
かも）の時間で完全武装の軍隊が攻めてこれるんですか？
急に思いついた作戦だったから多分何の前準備もなし。
しかも登場したときに何の説明もなし。名前すら呼びませんよ。
家紋を知ってる人間じゃないと、まわりと区別付きませんよ。
最初に見たとき「あ…れ、武田……信…玄？」
しかも衣装が貧相。兜の赤モジャリが少ない。(つД`)
ちょっとよそ見してると「え？いたの？」（・∀・；）　こんな感じに。

■それでも面白いところはあっ…た
突っ込みどころ多い映画ですが、
現代につれてこられた侍がシャツを着て江口洋介と話すシーンや、
道三の腕時計、防弾チョッキのくだりは笑いながら見てました。
戦国自衛隊１５４９は戦国色はちょっと薄めです。
その時代の正当な人物の登場シーンが少ないからかも。

色々言いましたが１５４９も嫌いではありません。
ただ、最後の全員敬礼は止めて欲しかったですが。
大和は大丈夫だろうか……

DVDで出たら買う。１９８０円までなら。
本編よりもメイキングで楽しみたい( ´∀`)σ)∀`)
９０式もっと見せてよぉぉぉぉ。