とある秋の日に兵庫県高砂市阿弥にある「生石神社」(おうしこじんじゃ)まで行ってきました。
何故かと言うとそこには巨石のご神体があるからです。

以前から行きたい候補にあったのですがNHKの番組「歴史秘話ヒストリア」に出てきたので
いいタイミングだし、バイクで向かってみました。

幹線道路はなんだか疲れるかなと思ったので下道県道でゆっくり西に向かう、
中々に時間がかかっている感じがしたけど未知の道なのでのんびりしていて楽しいですわぁ…。



陽も傾きかけた頃、生石神社に到着いたしました。
ちょいと山に入った所にあるので若干の孤独さが出ております。
祭りの前後だったのか屋台が数台設置されておりました。







そこそこ高所にある神社なのであります。




巨石のご神体を拝むには拝観料が必要です、強制では無かったような気がしますがお布施していきましょう。
自分は札しかなかったので売店で両替してもらいました…( ;´∀`)

石乃賽殿
から先に入ってみると…


キタ御神石
みぞ!!みぞですよ。
石をここまで綺麗に整えるとは……




そしてこの御石は空中に浮いているのであります。




どこから見ても浮いているのであります(*´ω`*)




どこから見ても浮いて………いなかった。

ともあれ人の目線の高さから見ると浮いているように見えるので「浮石」とも呼ばれているそうです。


この石の正体は天皇陵古墳の石室を作るために整形された凝灰岩だそうで。

以前に奈良に行って見学してきた益田の岩船、この岩船も古墳の石室を作るために加工されていたものだそうです
だがしかし!途中でひび割れ加工中止~放置となり今の謎の巨石になっているそうです。
確かに側面から上面にわたってヒビが入っていたなぁ。


今回の巨石はそれ以前から加工してはいたがあまりに重くなりすぎて
奈良まで運べない(-_-;)………となりここまでで工事中止…となったそうです。

3度めの正直、他の場所で石室の加工に成功、立派な天皇陵となり奈良県の飛鳥駅の近くで立派な古墳になりました。
と、いうのが「歴史秘話ヒストリア」で紹介されていた内容であります。

牽午子塚古墳 (けんごしづかこふん)がその完成形と…
この古墳の主は斉明天皇で娘とともに埋葬されていたそうです。
石室は珍しいツインルーム形状、古代日本の最高権力者を埋葬するのには組んだ石室でなく一枚岩から削りだした
巨大な石室が必要だったのでしょうか。在位は西暦で655~661年。




サイドに出ているこの形状は屋根だと紹介されていました。
ここから横に倒してこの面を上にするそうな、仕事が丁寧です。




この御神石のまわりは歩いて無料で見学できます。
この足場も含めて巨大な一枚岩だったのを人の手で削り整形していったという…




この岩の小山を登って行くと頂上には大正天皇行幸地、大正天皇とは珍しい。
ここからは町を見渡せて眺めは中々面白いです。




採石の土地なのか巨大な岩場が点在しております。
あれも全部一個の岩なのかしらん……

帰りは日も暮れゆ~っくり帰りました。
途中明石により明石焼きを食す、大阪のたこ焼きと違い淡白な球状玉子焼き。
食べるたびに毎回思うけど、半分くらいで飽きてくるのだ…美味しいのだけれども。

明石から大阪までの信号のつながりって良くなったのか、以前とくらべてスムーズに帰れたきがします。